家族と話す・無理なく頼る
家族がいても頼れない人の、返納後の移動相談の始め方
家族はいる。それでも送迎や相談を安心して頼める関係ではない。その事情を詳しく説明し尽くさなくても、家族の協力を見込まずに必要な移動を考えてよいのです。

頼れないことを相談の前提にする
同居か別居か、子どもがいるかだけでは、実際に受けられる支援は分かりません。相談の始めに家族の協力を計画へ入れないでほしいと伝えます。理由を話せる範囲は本人が決め、連絡を取ると困る場合はその点を具体的に示します。

共有してよい相手を指定する
誰に連絡してよいか、家族へ何を伝えてよいか、本人に先に確認してほしいことを書きます。窓口がどのような場面で情報共有を必要とするかも確認し、絶対に誰にも伝わらないと思い込まないようにします。連絡手段は本人が安心して受け取れるものを選びます。

家族なしで必要な移動を並べる
次の通院、食料の買い物、支払いなどを、日時と往復の未解決部分で並べます。歩ける距離、階段、予算、電話が使える時間も相談の材料です。『家族が無理』だけで終わらせず、家族以外で何を組む必要があるかを表で見えるようにします。

担当が違う場合のつなぎ方を聞く
高齢者の総合相談を担う窓口として地域包括支援センターがありますが、必ず送迎が用意されるわけではありません。年齢や相談内容に合う担当が分からなければ、自治体へ移動を含む生活の相談先を尋ねます。別窓口へ行く場合は、名称・連絡方法・何を伝えるかまで確認します。

伝えるときの言葉
自治体や生活の相談窓口
家族はいますが、送迎や調整を頼れる状況ではありません。家族の協力なしで、この予定をどう組めるか相談したいです。家族へ連絡する前には私へ確認してください。
家族協力を前提にしない生活条件票
頼れない理由の説明だけで終わらず、必要な支援を相談へ持ち込みます。
- 家族関係の詳細は話せる範囲で構いません。
- 連絡してほしくない相手と、本人への連絡方法を最初に伝えます。
この表は見本です。記入するときは上のボタンから資料を開いてください。記入内容は自動保存されません。
| 相談に必要な条件 | 記入欄 |
|---|---|
| 家族に頼れない作業 | |
| 連絡してよい相手・してほしくない相手 | |
| 本人が安心して使える連絡方法 | |
| 直近の行き先・日時・往復の未解決部分 | |
| 歩行・階段・荷物・利用予算の条件 | |
| 次の担当先・連絡方法・確認する日 |
記入例
説明用の架空の例です。日付や金額は、実際の利用条件を示すものではありません。
| 相談に必要な条件 | 記入欄 |
|---|---|
| 相談の前提 | 説明用の例:親族はいるが送迎も予約調整も頼れない。親族へ連絡する前に本人へ確認してほしい。 |
| 必要な移動 | 説明用の例:来週の通院は帰りの手段が未定。電話で予約でき、玄関付近で乗れる方法を確認したい。 |
この方法では難しいとき
『家族に頼んで』で話が終わりそうなら、『今回はその協力が得られない前提です。ここで扱えない場合、次にどの担当へこの表を見せればよいですか』と尋ねます。紹介先で再説明が必要かも確認します。
家族が手伝うときに
家族であることだけを理由に、本人の相談内容を共有するよう求めないでください。本人が選んだ連絡先と、求めている支援の範囲を尊重します。
出典と確認日
- 地域包括ケアシステム(厚生労働省)
確認日:
地域包括支援センターは高齢者の総合相談等を担い、市町村が設置している。
確認した箇所と適用範囲
2.地域包括支援センターについて。本文315〜335行相当。
高齢者の総合相談を担う窓口の概要。若い本人へ一律に案内しない。センターが必ず送迎を提供・確保するとはいえない。
受付・料金・対象条件などは変更されることがあります。利用する窓口へ、ご自分の条件で確認してください。
